先生のお望みのまま


「あたしが直接聞いてくる!」




気力がわかなくてグズグズ帰り支度をしている私の横で、杏華ちゃんが力強く言ってくれたけど、私はただ弱く首を横に振って





「ありがとう。でも、ごめん…。」


としか、言えなかった。


だってまだはっきりした拒否の言葉を聞く勇気が無い。