カラーン、カラーン… 「ひゃ~!」 始業の鐘の音と共に、ギリギリで駆け込むと、ばったりと机に倒れこんだ。 い、息が…くるひぃ~。 酸欠で目がチカチカする。 しばらく机と仲良くしていると、隣に杏華ちゃんが立っていた。 「おはよう。今日はラッキーだったね!希実。立ってたでしょ?せ・ん・せ・い。」 一応声は小さいけど、杏華ちゃんの方がウキウキしているみたい。すっごく嬉しそうだね。何で私は喜んでないんだろう? …あ、そっか。