翌朝、いろいろな衝撃でなかなか寝つけなかったせいで遅刻寸前。校門めざして、ダッシュしてた。
ひたすら時間を気にしていた私は、校門前がいつもと違うざわめきに包まれていることに全く気づかず、勢いで飛び込んで行った。
「うわっ!ごめんなさい。」
いきなり目の前に現れた背中に、避ける間もなく激突して、あわてて謝ったんだけど…。
「おはよう。」
なぜか校門前に立ってたゴクセンから返ってきたのはいつもと同じ渋い声なんだけど。
でも、少しもこっちを見てくれない。
…あれ?
それに何でこんなとこに立っているの?
頭にはいっぱい?マークが浮かんでいたけど、後から来る人がどんどん駆け抜けていくのを見て、あわててまた駆け出した。

