先生のお望みのまま


保健室に着くと、二人ともベッドに下ろされた。


「あの…ありがとうございました。」



顔を見れずに目を背けながら言うと、
「あぁ…」



ゴクセンは低く小さな返事だけで、サッと踵を返して行ってしまった。



その背中を思わず見送り、振り返りもしないそれがまるで拒絶の壁のように感じて、また目を伏せた。