…やっぱりダメ? そう思った瞬間。 ふわっと彼の腕が私を包む。 そのまま、ギュッと抱きしめられた。 「それ。取り消しなんてさせないからね。」 「え……?」 予想していない言葉。 取り消しなんてしないけど…。 「…私でいいの?」 「涙がいいんだよ。」 そう言って彼はとびきりの笑顔を見せた…。