スタッカート

「ここ…」


息が切れて上手く話せない。


「第三音楽室。防音効いてるし、良いんじゃないかと思って。やっぱ練習しとかないとな」


確かに別館らしきこの建物なら、落ち着いて練習出来そうだ。


私は息が整うのを待ってから楽器ケースを開いた。