レストランには御曹司とその父親が席に座って待っていた。


御曹司は佐奈が噂していたほど格好良いとは思えなかった。


グレーのスーツに赤いネクタイ。


センスがない。


丁寧すぎる挨拶が済んだようで、ようやく私も席につくことが許された。