「大丈夫。蜜子らしくいけよ」 ポンっと頭に手を置いた恋くん。 「…ありがと」 「俺も俺らしく…頑張るから」 “俺らしく” 恋くんは一度このオーディションに落ちている。 落ちた理由は雑誌に載っているモデルさんを少し真似したから。 つまり自分を出していなかったから。 恋くん自身は真似したつもりなんてなかったんだと思う。 でも出ちゃったんだろうな。 しかもその雑誌が『大森』の雑誌だったから余計に真似していると思われた。 悔しかっただろうな、恋くん…。