「別に無理ならいいよ。」


 そう・・・今じゃなくてもいいんだよ。


「いや・・・そうじゃないけど、だけど、どうして百合なんて・・・。」


 決まっているでしょ?


 あなたの傍で咲いていたいからに決まっているじゃない・・・・。


「深い意味はないよ。何となく・・・ただ、何となく私と同じ名前の花が見たかっただけなんだ。」


 なんてね・・・・本当にそんなことがいえたら苦労はしない。


「分かったよ。まぁできる限り、頑張ってみる。」


「期待せずにまっています。」


 そう・・・期待なんてしませんよ、キリト・・・最初から期待なんてしてなかったよ。


 なのに・・・あなたはいつまでも傍にいてくれて・・・私のためにギアにまで乗って戦ってくれて・・・。


 ごめんね、キリト・・・・。


 あなたがいなくなって、気がついたんだ。


 あなたが、私の『身体』から抜けて、ようやく気がついたんだ・・・。


 ・・・・・・・・・私が、どういう存在であるのかを・・・。


 ごめんねキリト。今まで苦しめて・・・。


 そして、本当にありがとう・・・。


 こんな姿になってでもあなたの傍にいれたこと、心より嬉しく思います。


 だから・・・もう、私は・・・あなたを解放してあげたいの・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・それは、人工知能が見る・・・。





 ・・・・・・・人生、最後の夢・・・・・・・・。