それが、百合の最後の言葉。 コックピット内が大きく揺れたかと思うと、突然お腹から大きな衝撃が襲う。 緊急脱出装置。 排出されたのだ。 コックピットだけ・・・。紅薔薇を・・・百合を・・・戦場に残したまま・・・。 俺だけが・・・ 俺の乗っているコックピットだけが・・・・・。 「百合!」 俺の叫びは・・・戦場に残された百合には届かない・・・・・・・・。