「馬鹿馬鹿しいな・・・・・。」


 思わず、口に出た。


 彼女は死を望んでいた。


 自らギア・ドールとなり、戦場で散ることを望んでいた。


 こんなことをして、彼女が喜ぶはずがない・・・。


 分かってる・・・分かってるんだ・・・。


 ・・・・・それでも、キリトは思い出してしまう。


 あの日・・・・孤児院で毎日のように会っていた、百合の姿を・・・・。


 あの日・・・孤児院で見ていた百合の笑顔を・・・


 あの日・・・・孤児院で・・・・・・・・・・。