【X'mas】百合色をした薔薇の歯車/GIADOOLⅢ


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「そんなこと・・・・。」


『お願い・・・それが、私の最後の願い・・・もし、私を愛しているのなら、かなえて欲しい・・・。』


 愛しているから殺して欲しい・・・・・・。


 好きだから・・・殺して欲しい・・・・。


 キリトのために・・・。


 自分のために・・・・・。


「できないよ・・・。」


 できるはずがない・・・。


 クリスマスには奇跡が起こるといった。


 だけど、これが奇跡だというのなら、あまりにも・・・・・・。


 あまりにも・・・・・・・・。


『お願い・・・・・』


 百合の言葉で動けなくなる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


『・・・・・・・・・・・・・・。』


「・・・・・・・・・・・・・。」


『・・・・・・・・・・・・。』


 それから、どれくらいの時間が流れただろう。


 俺から口を開くことは無かったし、もちろん、百合も口を開くことは無かった。


 そして・・・。