「おいっ」
「わぁっ!」
「シィーッ!大きな声出すなよっ」
日課を果たして家に戻ったショコラが、怪しげな僕の行動を見付け、声をかけてきた。
「おまえ、こんなとこで何やってんだ?あのグータラ見てるのか?」
「いや、たまたま通りかかっただけだよ。グータラって……。確かにシロはのんびり屋だけど、優しいとこあったりもするんだよ?」
ショコラは目を丸くして
「お前、大丈夫か?騙されるなよ?」
とても驚いていた。
「大丈夫だよ。これでも適当な距離はとってるつもりだよ」
「ふーん、ならいいけど。でもまぁ、シロってヤツは、悪い事をする事さえ面倒くさいかもな」
ショコラは笑って皮肉った。


