僕は何だかとても切なくて、しょんぼりしてしまった。 それを見たショコラはクスッと笑った。 「ほらな、お前が行ったって楽しい場所じゃないだろ?」 「……うん、僕は行くべきじゃないね。だけど、そんな大事な話を僕にしてくれて、本当にありがとう」 僕は僕なんかに心を許してくれたショコラに、本当に感謝した。 「じゃあ今日も、恒例のお散歩に出かけるか!」 ショコラはそう茶化して、例の建物の方に歩いて行った。 「気をつけてね、ショコラ!」 僕はもう、ショコラを追いかけなかった。