その内に、シロがバイトから帰って来た。 シロはガレージに自転車を止めながら、 「おっ、クロ、小屋移してもらったのか? よかったなぁ。結構積もりそうだし。てか、明日行けんのかな、俺?」 と言って、足早に家の中に入って行った。 僕は雪の静けさと安心感に身をゆだね、気持ちよく眠った。