∫hiRo 〜雨の向こうで僕が思うこと〜

 

 アッチャンたちがユウコサンを連れて来る時は、必ず昼間だった。


ユウコサンもオバアチャンの家の近くの、例の土手がとても好きなようだった。



 ユウコサンは、暖かい日は必ずシロを誘って散歩に出掛けては、シロが以前ずっとそうしていたように土手に座っていた。


「何だ、このふたりは似ているんだな」


と僕は思った。