∫hiRo 〜雨の向こうで僕が思うこと〜

 


「ツヨシ、布団しくけ、早うこっち来て寝なさい」


「ありがとう、バアチャン」


シロはオバアチャンにお礼を言った。



そして


「バアチャン、あいつ、俺のツレなんだ。メシをやって欲しいんだよ。それから寝床も用意してあげて欲しいんだ。頼んでいいかな?」


僕の方を見ながら、小さく言った。


「分かったけ、おまえはもう寝んさい」


オバアチャンはシロを寝かせるのに必死だった。