責任という言葉に実句は怒っていたが、この重みは、きっと女の実句には分からない。 うまく言えれば変わっていたかな? 俺は言葉にするのが苦手だ。 営業トークならできるのに、実句を前にするとうまく言えない。 分かってくれる、ついてきてくれる、そう過信していたんだ。 実句が不安を覚えてたのも気が付いていた。なのに、過信からそれを疎かにしていた。 信じていた、とは少し違う。 俺は都合よく思い込んでいたんだ。