3番目の高度合成数。-年下のキミと-


 走り寄ると、大志くんがゆっくりと顔を上げる。


「実句さん……」


 大志くんも殴られたかと思ったけど、少なくとも顔に怪我はしてないみたい。


「大志くんも、おじさんも、怪我はない?」

 そう聞くと、力なくコクリ、と頷いた。


 大志くんはまだ制服姿だった。家を飛び出してきたのか、結構冷えるのに上着を羽織っていない。



 近くにあった自販機でホットココアを買って渡すと、大志くんが両手で缶を握り締めた。



 私は黙って横に座る。




 大志くんの表情を伺うと、握り締めた缶を見つめたまま、眉間にギュッと力を込めたり、逆にフッと虚ろ(うつろ)な瞳になったりしている。





 ――何て、痛々しい表情をしているんだろう。