「まさか、あれから毎日筋トレ……?」 「もちろん」 大志くんがガッカリした様子で、でもハッキリと答えた。 あの時からすでに、そんな努力をしていてくれたんて……。 そこにどこまでの気持ちがあったかは分からないけど、嬉しかった。 と、同時に、申し訳なかった……。 「ごめんね……」 「はい?」 聞き取れなかったらしい大志くんが少し首を傾げる。 「なんでもない」 私は誤魔化すように、背中に顔を埋めた。