「えーっと?」 状況がよく飲み込めずに首を傾げてみても、大志くんは黙ったまま動かない。 「……」 とりあえず差し出された手を取ると、大志くんはその手を引いて道路の向こうに止めてあった自転車まで移動した。 ――力強くギュッと握られた手が熱い。 手を引いている大志くんの背中を見つめる。 どうして私、こんなにドキドキしているんだろう。