―チュンチュン

朝日がパァッと部屋へと差した。

まぶしさに、そっと目を開けた。

ベッドから起き上がると、フラッとめまいが

して、天井が回転しているように

見えた。

「…っ」

風邪…?

コンコンと咳も出る。

とりあえず、そのままゆっくりと

1階へとおりていった。

リビンングに入ると、お母さんがいた。

「お母さん、風邪薬どこ」

「あら、風邪?」

お母さんは驚きながら、めずらしいわねー、

といいながら、薬をはい、とわたしてくれた。

「そこへ寝ときなさい」

そう言って指差したのは、リビングのよく

日が差して、ポカポカするテレビのまえの

ソファー。

うん、と言って、くすりを飲んだ後、

そこへよこになった。