怖い。怖いよ。 助けて。助けて。 京哉…京哉…!! 「…っ…ふぅ…」 「あれ、泣いちゃった?」 「やめてっ…くださ…」 「…」 すると蒼先輩は両腕を掴んでいた手を離した。 「やめた」 「え…」 「女の子泣かせてまで襲う主義じゃないし」 「せんぱ…」 「ごめんね。美愛ちゃん」 蒼先輩の言葉に腰が抜け、その場に座りこんだ。 「あ…大丈夫?」 「もう…あんな事しないでください…お願いします…」