「心華。1限目なんだっけ?」

「えっとね。学活で席替え」

「1限目から席替えなんて…」

「あ、予鈴だ!!」



あたしと心華は教室に向かった。



「席替えのクジ引け〜!!」



あたりまえだけど、席は引いたクジの番号で決まるわけだ。


6…6……どこ?



「美愛?6番なの?」

「うん。でも場所がわかんない」

「6番はねぇ…左から2番目の列の一番後ろだよ」

「心華は何番なの?」

「あたし5番。美愛の斜め前」

「あ―…よかった。心華と一緒」

「そういえば、美愛の右側は誰もいないよ?」

「うそ!?ラッキー」



右側が誰もいないなんて…授業中にケータイとかめちゃやれるぅ。


すると、遠くから女子の騒ぐ声が聞こえてきた。



「女子の6番誰!?」



女子の…6番…?



「ねぇ美愛…6番って…」

「…あたし……」



そんな声が聞こえたのか、女共はどんどん、あたしの下に集まってきた。