おい…痴漢かよ……。 通勤ラッシュのこの時間。 痴漢があってもおかしくない。 でも…どうすりゃいいんだ。 もう一度痴漢の方を見てみた。 興奮したような顔をして、手をスカートの中に滑りこます。 おい…マジかよ…。 「ん……や…だ…」 なんだあの女…感じてんの? 顔真っ赤にして…。 でも俺の耳には泣いている声が確かに聞こえた。 違う…感じてるんじゃない。 泣いて顔が真っ赤になったんだ。