あたし達は、水族館なら大抵ある薄暗い場所にいた。 「綺麗だなぁ…」 水槽の中の魚達を見ながらそんな事を呟いていた。 すると左肩をそっと抱かれた。 「水野さんのが綺麗…」 「えっ…」 耳元で甘く囁かれ、あたしは顔を真っ赤に染めた。 「宮本…くん……?」 そっと宮本くんを見つめた。 真剣な瞳であたしを見つめる。 そんなに見つめないでよ…。 恥ずかしいじゃん…。 「俺、水野さんが好きだよ…」 ──ドキッ。 うそ…今…なんて…?