暗い…怖い…痛い…。 「……美愛!!美愛!!」 「けい…や…?」 目が覚めると、京哉は心配そうな顔をしていた。 「あたし…?」 「産婦人科だよ。救急車の中で意識が途切れて…ビックリした…」 意識…途切れたんだ…。 「なんかさ。もう産めるって」 「予定より2週間くらい早いね…」 「あくまで予定だから」 もう産んでほしそうな顔…。 「明日痛ぁい陣痛きたら産めるように頑張るよ」 「うん。あ、今日は入院しなよ」 「やっぱ出産近いから?」 「うん。無理すんなよ」 そう言って頭を撫でる京哉。