「優くんがっ、優くんがぁっ!!死んじゃったって…!!!!」 「…………」 陸は何も言わずにわたしの頭をなでる。 「よしよし。大丈夫、大丈夫だよ…」 そう言って、まるで、泣きやまない赤ちゃんをあやすお母さんみたいに。 「うぁっ、ゴホッ…うぁあああああっ!!」 「姉ちゃん、落ち着いて…母さんはなんていってたの?」 「わかんないっ…」 わたしは首を横に振る。 「家に来るっていってた?」 「多分っ」 「それまで待とう。ほら、ソファーに座って」