「そうだ…さっきね、龍司さんから電話あったよ。あとで来るって」 ダリアの花束を花瓶に活けながら絢香が声を上げた 「何しに来るんだか…」 ため息を付きながらソファに腰を下ろした 「何って仕事でしょ」 絢香はクスクスと笑いながらお茶を入れてくれる テーブルの上に"コトン"と小さな音が響く ---ピンポーン--- 噂をすれば何とやら… どうやら龍司が来たらしい 「はーいっ」 動かない俺を見て"もうっ"と少し膨れた絢香が迎えに行く 玄関の方からはやっぱり龍司の声が聞こえてくる