依存~愛しいキミの手~

「あー、ゆりあちゃん私物溜め込み過ぎてるもんね(笑)」


ヘアメイクさんが笑って言うほどあるのかな…?


「ここにあるの好きなだけ持って行って」


そう知美が指差した先には、知美専用なんじゃないかと思うくらい大量にドレスのかかったスペースがあった。


好きなだけって…。


美香と遠慮がちに数枚手に取る。


「ほら、これとか派手目だから美香に似合うよ」


大きな紙袋に手際良くどんどんドレスをつめ込む知美。


あっけに取られる私と美香。


ドレスの他に、ストールやポーチ、ブランド物のアクセサリーや時計まで詰め込む。


「ちょ、ちょっと待って!!その時計かなり高いやつじゃん!?さすがに貰えないって」


雑誌で見たことがある時計。桁が違う。そんな高い物さすがにありがとうで貰えないし!


「でも時計ないと困るでしょ?…じゃあ、あすかちゃんが自分の給料で買うまで貸すよ。それならいいでしょ?」


そう言いながら、何もついていない私の左手首に時計をはめた。


「これ総額いくらなんだろ…」


お店に戻るエレベーターの中で、大きな紙袋を見ながら美香が呟いた。


「私時計だけで50万越えだわ(笑)」


「ウケる(笑)知美本当衝動買い好きなんだね。大切に着ないとね!」


にっこり笑う美香に、私も笑顔を返した。