――結華SIDE――
「ねー、結華って湧の事がすきなんでしょ?」
「え?」
この子は萩谷彩(はぎやあや)
「まぁ、前から知ってたんだけどねぇ」
「えぇぇぇぇぇ!?なんで!?」
「見た感じそうだもん」
え・・・わかってますか?
「でも、彩の好きな人は隼人でしょ?」
「うっ…そ、そーです…」
やっぱなぁ…見た感じそうだもん…
あ、結華もまさか、こんな感じ!?
「まぁ、お互いがんばろうねー」
「うん」
――授業中――
結華は遠藤くんとは席がはなれている
その代わり彩とは近い…(彩の後ろの席)
そして、彩は隼人ともちかい。
「彩っていいなぁ・・・」
「え?なんで?」
「大好きな人と席近くて・・・」
今は、社会の授業中…
先生はよく注意するけど話してしまう・・・
「でも、隼人くんは斜め前の前じゃん」
「そーだけど…」
「荒川ぁ、新垣ぃ お前らうっせーんだよっ」
こいつは今年で定年…頭もはげて皆からは
『河童先生』『フランシスコ・ザビエル』
と呼ばれている
「「どーもすいませんでしたっ!!」」
いつもてきとーに返事をして終わらせる
そして、注意されると手紙でいろんな話をしたり、先生のこと書いたり…
そうしてるとあっという間に授業は終わった
「きりーつ、姿勢、礼、ありがとうございました」
「あー終わったー!!」
あれ…?彩が…あ…
その姿は彩と遠藤くんが楽しそうに笑いながら話している姿…
なんて言っているかはきこえない…
急に胸が苦しくなって息がしにくい…
やっぱり、これって…``恋``なんだ…
そう思ってると彩が戻ってきた
「ねぇ、何はなしてたの?」
勇気を振り絞って聞いてみた
「え?な、なにもないよ?」
すごくどぎまぎした返事…
二人とも両思いなのかな…
「あ、ちょっと、昼休み話があるから屋上きてね☆」
「え、うん…」
『うん』って言っちゃったから行かないといけないよね…
もし、遠藤くんと彩が付き合ったなんていったら…
彩…お願いだから言わないで…
そう思いながら4時間目をすごした