「明日、駅前に14時ね。
来てくれるまで待ってる。」

待ち合わせの相手は瑠楓ではない。


大木 美奈

別のクラスで瑠楓以外の女はどうでも良かったから興味はなかったけど、クラスの男達がかわいいだの騒いで名前だけは知ってた。

ただそれだけなら俺も相手にしない。

公認の彼女がいる俺に告白してきた女。

告白自体は断って済んだのに
その後日やっかいなことになった。


1月の終わり頃、前日和人と朝まで遊んだせいで寝不足だった俺は、五限をサボって保健室で寝ていた。

和人は当然休み。

俺は瑠楓に会いたくて登校したもののあまりの眠気で、放課後のデートの為に寝ておきたかった。