背中からは、赤、赤、赤、血(アカ)。
「な、んで?」
後ろを見ると、ニコニコ笑っている、メイド。
返り血で、赤くなってる。
「な、んで?
え、え?なに?
なんなの?なに?え?え?」
錯乱する頭。体がガタガタ震える。
え?
だって、今の今まで手を繋いでいた手に、力はなくて。
抱き締めてくれた手の温もりも消えていく。
キスしてくれた唇から、息の音は聞こえない。
もう、言葉は聞こえない。
アタシを見つめていた双方の目は固く閉じて開く気配がない。
「どうして…?」
なんで?
メイドは、口を開く。
「…フフっ、ぼっちゃまっ!!どうなさいましたのっ!?
フフ、フ、フ、フフフフ、フ、フフッ、フハ、ハハハッ、あははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!ひゃははははははひははははははひははは、あはひひひひふふひははひひ!!!!!ふはっ!!あはははははは!!!ふははは、はは、ひひひひひひひひひひひひひひひ、ひあああははは、はっははははは、くくくくくくっくくくく!!!くはははあはは!!
血だらけよー…??フフフ、いつも以上にお美しい、フフ、です、フフフハ、わ?かっこいいですわよー…あははははははは!!!!!!」
狂ったメイドの様子は、屋敷中に響いた。
そして、空から雨が降ってきた。
メイドは、思い出したかのように、私を見て、笑った。
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