「姫は今日も?」

「ええ…泣いて伏せていたかと思うと、義高殿と過ごした場所に行きただ座りこんでいる…」

「私は間違っていたのか?私はどうしたらいい?」


「………貴方様は確かに権力者としては正しい事をしたのかもしれない、ただ貴方はあの子の幸せを犠牲にその力を得たのよ」

妻の政子の顔が見れない

激しく罵ったりはしないが、その目は冷たく私を責めるように向けられる

「私は…」