「以上が私からの報告でございます」

「して、そなたはどう思う?」

これだけの情報から明らかになっている事は一つ


「義高様はあの部屋には居なく、おそらくはこの鎌倉にも居ないと思われます」

「その通りだ、わしもそう考えておる。ただ確信がなかった為にそなたに調べてもらった」

「では…?」


「いや、今宵義高の部屋に行く、それで全てが分かるであろう。ご苦労であった」

「いえ、失礼します」


本物にこれでよかったのだろうか?確かに義高様は敵対してた義仲様の子とはいえ身内であり、しかも姫様の婚約者でもある

だか、義高様が成長して将来父の敵と言って殿の命を狙うかもしれない…

やはり私は正しい事をしたのだ、私が仕えてるのは殿であり源家だ。木曽などではない。