姫は僕達の声に気付いたのか目を開けてこちらを見ていた

「姫様!!お気づきになられましたか?」

吉乃達が姫に近寄り身体を支えていた、姫は僕が居るのに気づくとまた涙を流した…

「義高様、ごめんなさい…私義高様に迷惑かけちゃって」

違う

違う

迷惑なんて思っていない…

「僕の方こそすまない!姫を一人にしてしまって…」