走る音が近づいてきて…― 「瀬良!!!」 確かに、そう呼ばれた。 あたしがびっくりして立ち止まっていると、桜井くんはボールを持ったままこっちまで来た。 「…あのさ、授業中のこと、俺別に瀬良…に言ったわけじゃないから。」 「え……??」 そうなの…?? てっきりあたしも一緒に怒られたかと思ってた。