「それだけかよ」


「不満?」


「いや
この話するとだいたい同情して
勇気付けてくるから」


「同情してほしいの?」


「いらね」


「別にさ女信じれないなら
信じなきゃいい」


「?」


「個性じゃないかな」


「個性」


「そ、
疑って、疑って、疑って、疑って…
これでもかって疑って
それで信じれたんなら
それでいい」


「ああ」


「それでも信じれないなら
無理に信じなくても
いいんじゃないかな
言葉なんてさわかんないじゃん
儚いじゃん
うそ並べただけかも
しれないじゃん」


「ああ」


「だから気のすむまで
疑えばいい」


「ああ」


「それにね」


「なんだ?」