上をポカンと見上げていたら

『ぐぅぅ』

とお腹がなった。


何この絶妙な恥ずかしいタイミングは・・!!!


何も聞こえなかったフリしてあたしは彼に声をかけた。


「カフェ・・開いてるんですか?」

「8時からやってる」


彼にはお腹の音は聞こえなかったのだろうか。
フツーに返された。


ケータイで時刻を見ると8時半を過ぎていた。

風が吹くとコーヒーのいい香りがしてくる。


なんだかまたお腹がなりそう。


「じゃぁ、一服だけ失礼します。」

「どうぞ。いらっしゃいませ」


彼は少し口元だけ笑った。


不意打ちにも、ちょっとドキっとしてしまった自分がおかしかった。