甘い声で囁いて



背中に回っていたはずの手がいつの間にか胸へと移動していて。



ドキドキといつもよりも高鳴っている胸に手を当てる。



「ちょ、どこ触って」



今のうちに逃げればいいのに、



「ほら、ドキドキしてる、だろ?」




イジワルに、優しく囁く声に体が動かない。




「でもお前胸ねぇな」



・・カッチーン



「みゅう?」



不思議がりながらあたしの顔を伺った加宮裕士に



「最っ低!!!」



声と一緒に

バコっと鈍い音が部屋に響いた。