甘い声で囁いて



言葉が見つからないでいると、美羽ちゃんがあたしの背中を押してくれた。



「そう、ですか..」



「もう、此処には戻らない」



「え?」



今..


何て言ったの?



「出て、行くんですか?」



声が震えているのが分かる、頭の中が真っ白になるのが分かる。


加宮さんが、あたしから離れて..いく?



「あぁ、本当は、こんなつもりじゃなかったんだけどな」