やっと気が付いた自分の気持ち。 初めて好きになったのが加宮さんだから。 この想いを大事にしたいのに。 「いってきます」 「みゅう、おい朝ご飯は」 「いらない、いってきます」 「おい!!」 バタン 扉を少し乱暴に閉めて足を動かす。 あれから怖くてすぐに部屋に戻ったあたしは ずっと朝まで眠れなかった。 そして今もお兄ちゃんの顔を見るのが怖くて逃げるように家を出た。