甘い声で囁いて



な..に?


記憶?



記憶って



「どういう..事?」



独り言のつもりだった。



自分の中だけの言葉のつもりだった



でもそれははっきりとお兄ちゃんと加宮さんに届いていて



「みゅう」


お兄ちゃんと加宮さんが驚いた顔をして


あたしを見つめていた。