甘い声で囁いて



「ただいまっつってもまた数時間経ったら行かなきゃいけないんだけどな」


ちょっと疲れた声で家に上がってリビングに入る。


「え?また仕事?」


「あー今日は深夜までかかりそうだからな。晩飯もいらねーってお前の兄ちゃんに伝えておいて」


「分かりました。でも何で一端家に?」


「そんなの決まってるだろ?」


そう言われても分からないんですけど。


頭の中に?がいっぱい浮かんでいると


「お前の顔見たかったからに決まってんじゃん」


クスッと悪戯っぽくいう加宮さん。


「そんな、..」


「ドキッとしただろ?」


あのね、加宮さん


「それ古いですよ」

「げっ、お前がそれを言うか!?」