甘い声で囁いて



「響..君に逃げるな、って言われ、たの。そしてあたしの、初恋は..誰だって..」


「それで?」


加宮さんはあたしの事をおかしな子だと思ってると思うけど。


それでも普通に返事をして話を聞いてくれた。



「それでね、その響君は..響君じゃ、ないの。響君なんだけど、違って」


「うん..」


「その人は..」


凄く真面目な声で。


あたしを心配してる声で。


それでいて


温かくて、優しい声だった。


まるで..あたしを光に導いてくれるみたいな


「安心..出来る..声だったんだぁ」