甘い声で囁いて



どうしてか分からない。


多分..きっとこれは熱のせいなんだ。


だから


「もう少しだけ、此処にいて」


簡単に甘えた言葉が出てくる。



「いつもこうだといいんだけどな」


ボソッと言ってるつもりだろうけど、聞こえてますよ、加宮さん。



「ったくしょうがねぇな、ちょっとだけだからな」


困ったように応えてクッションの上に座る。



今日のあたしは少しばかりお喋りだ。


体はしんどいはずなのに。


言葉はぽろぽろと零れて、溢れてくる。


きっと聞いて欲しかったのかもしれない。


「さっきね、響君に言われたんだぁ、あたし..」

「え?」