甘い声で囁いて




「こいつがお前の様子が変だって言うから部屋に入ったんだ。

そしたらみゅうがテレビの前で倒れてたんだよ。それで俺に連絡をしてくれたんだ」



お兄ちゃんの丁寧な説明で何とか事態は分かった。


「心配..かけてごめんなさい」


ぽつりと呟くあたしに


「ホントだよ、ったく手のかかるお姫様だよなぁ~」


「ご、ごめんなさい」


今回ばかりはあたしが悪い。



だからちゃんと謝ってるのに


なのに


「えーどうしよっかな~俺いっつもみゅうにイジワルされてるしぃ~」


「許してやっろかな~」


なんて


なんて性格の悪い男なの?


「あのね!あたしだって!!」

そこまで言うと


ピピピピ携帯が鳴りだした。