夜の仕事にいきはじめて、一週間くらいたったある日、



携帯に知らない番号からの着信。



誰だろ??



知らない番号だったので
とっさに留守電を押した。


電話が切れると、



留守録一件の表示。



頭のすみに、



龍司かも…



と期待に入り交じった気持ちがよぎる。



すぐに聞いてみる。




『この間は面接おつかれさまでした。


サンライズの森と申します。』



この間のパチンコ店からの電話だ。



もう期待もしていなかったので消去しようとしたそのとき、



『採用が決まりましたので、メッセージを聞かれたら折り返しご連絡ください』


という内容が耳に飛び込んできた。



聞き間違いじゃないよね?


もう一度再生する。



間違いなかった。



あたし採用されたんだ。



マジですか?!



正直あきらめてたから、



ほんとにほんとにうれしかった。



こうしてあたしは、パチンコ屋の店員として働くことになった。



それも、試用期間はあるけど、そのあとはバイトではなく、社員としての採用だった。



ボーナスもある。



そのときあたしは、
すべてイチから、というか、


全てを忘れて、頑張ろう と
すごく前向きな気持ちになっていた。



自分を変えたい…と。



そして龍司のことも。



忘れたい…



ワスレルンダ。。