ふと、小さな日溜まりを見付けた。

こんな時は、決まって淋しくなる…。

貴方と二人で、この日溜まりに触れていたかった…。

そんな想いばかりが胸を巡る。

冷たいものを見付けたときより、暖かいものを見付けたときの方が、切なくなる…。

ならば、どうしたらこの胸は癒されると云うのだろうか。

美しさも

暖かさも

ただ、淋しさを増やしてゆくばかりで。



ほら





明るい、橙の日溜まり。





なのに、涙は渇かない。