そして、嬉しかった。 はめてくれてることが。 やっぱあげたものだからかな。 「じゃあ、私行きますね。」 「うん。」 「ありがとうございました。」 「…あ、待って。」 「はい…っ…」 車を降りようとした詩織ちゃんの手を引いて、触れるだけのキスをした。 「可威さんっ!!」 「大丈夫だよ、ここ人1人いないし。」 「そうですけど…」 「ここらへんってさ、大通りの方行けば東京って感じだけど、ちょっと奥入ると田舎っぽいよね。」 「そうですね…」 「じゃあ、頑張ってね、学校。」 「……」 「ん?」